
けやき
- 科 名
- ニレ科
- 属 名
- ケヤキ属
- 学 名
- Zelkova serrata
- 原産地
- 日本、朝鮮半島、台湾、中国
- 草 丈
- 〜40m
- 開花期
- 4月〜5月
- 花言葉
- 『幸運』『長寿』
外が好き
四季がある
実がなる
花が咲く
紅葉する
落葉する
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けやきとは
葉の美しさや枝先のこまやかさを観賞する、雑木盆栽の中でも代表的なけやき。
けやきは、直立の幹に細かい枝をたくさんつけます。
その、ほうきを逆さに立てたような姿から、盆栽の世界では「ほうき立ち」として有名です。
春から初夏にかけて新芽や新緑がでて、秋には黄色や橙色へと変化する紅葉になり、葉が落ちた後は枝と幹だけの寒樹を楽しむことができます。
この、冬の時期に鑑賞できる寒樹姿は盆栽の醍醐味とも言えます。
けやきの盆栽の魅力は、このような四季折々の美しさを鑑賞できることです。
家具などにも使われている樹木なので、暮らしの中でも親しまれている樹木で、
町の街路樹や公園などに植えられているので病害虫にも強く、育てやすい盆栽です。
日当たり・置き場所 |
日当たりの良い場所で管理します。 葉が密集していて日当たりが悪い部分がでてくるので、美しい紅葉を迎るためにも、 日によって鉢の向きをかえてまんべんなく全体に日があたるように工夫してください。 夏は西日を避け、葉焼けしないようにしましょう。 |
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水やり・肥料 |
水やり 水切れさせないよう、表土が乾いたら鉢底から水があふれるまでたっぷり水を与えます。 逆に葉刈りや落葉などで葉が少ないときは、水やりの回数を控えめにします。 目安として春秋は1日1回、冬は2日に1回、真夏は1日2回水を与えます。 水切れすると葉が茶色くなりますので、その際は水やりの回数を増やしましょう。 乾燥させないように注意が必要です。 肥料 あまり肥料を与え過ぎると生長が早くなってしまい、 葉が沢山出てしまう原因になるので春の施肥の量は控えめに行います。 3月から9月下旬ごろまで、梅雨と真夏の時期を除いて行います。 固形の有機肥料や骨粉が入っている肥糧が良いでしょう。 鉢の四隅に置くと肥糧が効果的に行きわたります。 |
土作り |
水はけのよい土で、赤玉土と桐生砂を(8:2)ほど混合したモノが良いでしょう。 なお、用土の粒が大きいと根の張りが悪く、新芽の出が悪くなり細かい枝も出てきません。 細かい目でふるい分けた用土を使うようにしましょう。 |
病害虫 |
自生する植物なので丈夫で育てやすく、害虫の被害もほとんど見られませんが、 弱っているものにはアブラムシが付くことがあります。 落葉期に冬期用の殺虫・殺菌剤を散布して害虫の発生を防ぎましょう。 葉数も多く枝が密集しているので、内部に日が入らなくなり、 病気などの原因になりますので6月頃に一旦葉を全部刈り取ります。 日頃から日当たりや風通しのよい場所で管理する事が大事です。 |
植え替え・株分け |
植え替え けやきは根の成長が早く根詰まりしやすいので、若木や小さいものは毎年植え替えをします。 成木は2年に1回を基本にしてください。 適正時期は3月の彼岸頃。 鉢から丁寧に取り出し、古い土を落とし腐った根を切りましょう。 根が傷つかないように丁寧に扱って下さい。 その後、一回り大きい新しい鉢に新しい用土で植え替えます。 お水をたっぷり与え、風通しのよい明るい日陰で管理しましょう。 株分け けやきは、「種まき」と「接ぎ木」でふやすことができます。 「種まき」 熟した果実から種を取り出して種まきをします。 果実から種を取り出し、水で果肉を洗い流します。 種をビニール袋に入れて密閉し、冷蔵庫で保管しましょう。 11月か12月に種を取り出し、水洗いをします。 深さ15~20cmの育苗箱に赤玉土小粒を敷き、先端を下にして植え付けます。 その上から10~15cmくらい土を被せます。 十分に発根するまでは、土を乾燥させないように気をつけ、明るい日陰か半日陰で管理しましょう。 種が発芽し十分に育ったら、鉢や地面に植え替えます。 「接ぎ木」 接ぎ木は、植物同士をつないで、1つの植物として育てる方法です。 1~3年ほど育てた若い台木の根元から少し上のところで切り落とします。 垂直に切り口を入れ、さらに横から斜めに切って三角形の切り込みを作ります。 前年に生えたケヤキを5cmほど切り取り、台木の切り口と合うよう切り口を作ります。 切り口どうしを密着させたら、接ぎ木テープをまいて固定します。 全体にビニール袋を被せ、涼しい半日陰で管理します。 ※ビニール袋は枝がビニールに当たるまでに生長したら、取り除きましょう。 |