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実生と挿し木

2018年月16日

植物の増やし方には何種類かありますが、一般的なのは

 

1.挿し木・挿し芽・葉挿し(さしき・さしめ・はざし)

2.株分け

3.実生(みしょう)

です。他にも取り木や接ぎ木などがありますが、ここではだれでも気軽にできる3つについてお話します。

 

1.挿し木・挿し芽・葉挿し(さしき・さしめ・はざし)

植物の茎や枝、葉など、一部分を切り取り(挿し穂)、水や土などに挿すことで根を生やし、個体を増やす技術です。

枝や葉などから増やせるため多くの個体を生産することが可能です。

親と同じ遺伝子を持つため桜美しい花を観賞したい場合、もしくは多肉植物やドラセナなどの発根しやすい植物を増やす場合に多く用いられます。

 

2.株分け

植物の親株から子株や植物の一部分を根とともに分離することを指します。

大きくなりすぎた株を小さく分けて楽しむ、といった場合や古くなり成長が悪くなった部分を分離する場合などにも用いられます。

傷口が比較的大きくなる傾向があるので、ハサミなどは消毒してから使用します。

 

3.実生

種から発芽し成長することや、成長した植物のことを指します。

実生には多年草や木本類では姿を観賞するまでに時間がかかりますが、挿し木などに不向きな植物や種から育てたものは環境に順応しながら成長するためより強健に育つ傾向があります。

 

 

挿し木は大き目の枝から行うことで実生よりも観賞できる株を早く大量に作ることができます。

しかし、パキラやガジュマルなどのように太い幹を楽しみたい場合は実生でないと幹が太くなりません。

 

また、盆栽などにおいても実生株の方が根張り(根が土の表面より外に出て見える状態)をよくしてくれる傾向があります。

塊根植物や珍奇植物も日本の環境にて育った実生株の方がより日本の環境に適応しており丈夫とされ、価値が高くなる傾向があります。

画像の五葉松についても同じサイズ帯で挿し木と実生で比較すると実生株の方がどんどん成長する傾向があるようです。

 

このような傾向を知って、挿し木や実生、株分けなどに挑戦してみるのも楽しいかもしれませんね。

それぞれ植物によって適する季節がありますのでぜひ、チェックしてみてください。

伊藤 郁純

 

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