
匂い楓(ニオイカエデ)
- 科 名
- クマツヅラ科
- 属 名
- ハマクサギ属
- 学 名
- Premna japonica
- 原産地
- アジア、ヨーロッパ、北アフリカ、北アメリカ
- 開花期
- 5月〜6月
- 花言葉
- 『大切な思い出』『美しい変化』
外が好き
四季がある
実がなる
花が咲く
紅葉する
落葉する
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匂い楓(ニオイカエデ)とは
匂い楓は、名の通り葉をもむとふんわりと香りがします。
春の芽出し、夏の緑葉、秋の紅葉と落葉後の寒樹姿と見所が多く、人気の高い盆栽です。
紅葉と言えばモミジ。実は葉の切れ込みが5つのものをモミジと区別して呼んでいるだけで、
植物分類上ではモミジとカエデは区別されず同じ植物とされています。
この、匂い楓の紅葉もとても美しく、日本の美を感じさせてくれます。
元々日本にあった植物であることから育てやすく、初心者にもオススメの盆栽です。
日当たり・置き場所 |
日当たりがよく風通しの良い場所で管理して下さい。 夏は西日を避け、半日陰になる場所へ移動しましょう。 冬は風や霜があたらない陽だまりが良いでしょう。 室内での鑑賞期間の目安は、春から秋は2,3日、冬は1週間です。 その際、冷暖房の風が直接あたらないように気をつけてください。 |
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水やり・肥料 |
水やり 用土の表面が乾いたら水やりをします。 春・秋は1日1〜2回、夏1日2回、冬2,3日に1回。 夏場の水やりが大事です。 この時期に水が足りないと葉が焼けてしまいます。 葉が茶色くなってしまい、秋に綺麗な紅葉を見ることが出来なくなるので 気を付けましょう。 肥料 4月〜7月と、9月から紅葉するまでの月1回、有機性の固形肥料を置きます。 紅葉が始まったら取り除きましょう。 |
土作り |
用土は水はけのよいものを選びましょう。 赤玉土と桐生砂を8:2の割合で混ぜたものがおすすめです。 |
病害虫 |
春先にはアブラムシが発生します。 発見ししだい殺虫剤で駆除していきましょう。 うどんこ病は梅雨などの過湿の環境で発生しやすく 葉の表面に白い斑点が現れたら感染したサインです。 病気にかかった葉っぱはていねいに取り除き 樹木用殺菌剤などを散布して防除してください。 予防のためにも風通しや土の水はけをよくすることを心がけましょう。 |
植え替え・株分け |
植え替え 豆盆栽などの小さな鉢は毎年、大きめの鉢は2年に1回を目安に植え替えます。 適正時期は2月下旬~4月中旬ころ。 鉢から株を取り出し、古い土を落とし腐った根を切りましょう。 長く伸びた根は、思い切りよく根を切り詰めます。 その後、一回り大きい新しい鉢に新しい用土で植え替えます。 お水をたっぷり与え、風通しのよい明るい日陰で管理しましょう。 株分け 「接ぎ木」と「種まき」でふやす事ができます。 「接ぎ木」 接ぎ木は、植物同士をつないで、1つの植物として育てる方法です。 病害虫に強い別の植物を「台木」として使用し、その上から増やしたい植物を移植させます。 株元から5cm程度のところで台木の木を切り落とし、垂直に切り口を入れ さらに横から斜めに切って三角形の切り込みを作ります。 楓の枝を5cmほど切り取り、台木の切り口と合うよう切り口を作ります。 切り口どうしを密着させたら、接ぎ木テープをまいて固定します。 新しい鉢に新しい用土で植え付けます。 接ぎ木をしている部分が隠れるまで10cmほど土を高めに盛りましょう。 全体にビニール袋を被せ、涼しい半日陰で管理します。 ※ビニール袋は枝がビニールに当たるまでに生長したら、取り除きましょう。 「種まき」 花の後につく種を秋に採取し、湿らせた砂に埋めて保存します。 そして3月に種をまきます。 種を殻から取り出し、水に1日以上浸しましょう。 種まき用土などを入れた育苗ポットに植えていきます。 後は、日陰で土が乾燥しないように管理しましょう。 種が発芽し十分に育ったら、鉢に植え替えましょう。 |