屋内で植物を育てる場合、一番の問題点は「光」です。
植物は光合成をして栄養をえるので、どんなに土に栄養があっても、どんなにお水を与えてあげても光が無ければ植物はいずれ枯れてしまいます。
そのポイントを押さえて植物初心者でも簡単に育てられる種類をご紹介します。
植物を選ぶときにまず自生地の環境を考えてあげます。
森やジャングルで上へ上へと他の植物を追い越して伸び光を求める植物、周り光を遮るもののない環境に生える植物は基本的に光が大好きな種類が多いです。
逆に森の下の方で木漏れ日を受けて育つような植物や、岩などで光を遮られた環境に生える植物は強い光が苦手なことが多いです。
お部屋の中での環境でも同じように考えるとお部屋にグリーンを入れたときに健康に育ってくれやすいでしょう。
それでは植物が育つことのできるお部屋の環境を3つに分けて考えてみましょう。
明るい環境 ベランダや窓辺の日なた
直射日光が当たるような環境です。日当たりを好むとされている植物を置いてあげます。
種類によっては夏場は遮光する、冬場は窓から少し離す、などの対応が必要な場合もあります。
KIDORIでしたら多肉植物の黄金姫花月(金の生る木)や塊根植物、盆栽などが当てはまります。
多肉植物は光が十分に当たると徒長もせず、すくすくと伸びますし紅葉なども楽しめます。
黄金姫花月は名前の通り黄金色に葉が黄葉します。
アフリカの寒暖差のある乾燥している地域に自生しています。
盆栽もしっかり光に当てて、暑さや寒さを経験すると花や実、紅葉など四季を楽しめます。
どちらの場合もしっかり光に当てる場合は光合成をよくするのでお水やりもしっかりします。
また室内で紅葉を数日鑑賞する、花を数日鑑賞する程度は問題なく、むしろ盆栽の楽しみ方の一つです。
直射日光が当たらない 半日なた
よく植物の育て方を調べると「カーテンの越しの光で、レースカーテンなどで遮光して」などのキーワードを見かけると思います。
そういった植物は強い日光が当たらないけれど光の射す場所においてあげます。
KIDORIのオススメは、まずガジュマル
ガジュマルのマガジンはこちら↓
https://ki-do-ri.jp/contents/object/1525/
この度マガジンで予告していた新商品が出来ました。
DOMANIの浅鉢に植えたガジュマルです!
商品ページ
https://ki-do-ri.jp/products/detail.php?product_id=256847
ゴムの木の仲間で非常に育てやすい植物です。
葉焼けもしやすいので遮光してあげると葉をきれいに楽しめます。
耐陰性もありますので窓から離れても環境に慣れてしまえば問題なく育つでしょう。
熱帯地域の森林に自生します。低木から大きくなるので耐陰性にも優れているようですね。
多肉植物ではハオルチアが育てやすく、見た目も美しいためオススメです。
お水は3週間に一度程度、夏場はもう少し多くてもよいですが乾燥に非常に強い種類です。
多肉植物は直射日光に当たらないと徒長をしがちですが、ハオルチアは屋内でも気軽に育てられる植物です。
赤みのある種や斑が入った種ほど日なたへ、緑が濃い種であればより耐陰性が強い傾向があるのでやや日陰よりへ。。
南アフリカの一部の地域に自生しています。砂礫質の地表の日陰でも明るい場所に生えています。
窓辺から離れた 明るい日陰
玄関や部屋の奥などは直射日光が苦手な植物が向いています。
オススメの植物はポトスなどのサトイモ科の植物やシダ植物。徐々に慣らせばガジュマルやシェフレラなども育ちます。
ポトスは観葉植物の中でもトップの耐陰性です。
KIDORIで扱うポトスは中でもパーフェクトグリーンという種類でとても強健です。
熱帯地域のジャングルに生えています。ジャングルの下草として生えるため、耐陰性も強く木などに着生もできます。
蛍光灯の光でも育つ植物ではディスキディア・インブリカータなどもオススメです。
多肉質の葉のため水やりも頻繁にやらなくて大丈夫です。
ジョーロが無くても、霧吹きなどで小まめに上げるお水やりでも成長していきます。
丸いマッシュルームのような葉がかわいいですね。
熱帯雨林の木や岩場に着生して生えています。土のように保水性がないので乾燥に強くなっています。
自生地の環境と置く場所の環境を把握してあげるとだんだんとどんな植物が育てやすいのか、
どういった点に注意し管理すればいいのかがわかってくると思います。
簡単に育てたい方は環境にあった植物から初めて見てはいかがでしょうか?
KIDORIでは盆栽、観葉、塊根や多肉植物など多くの種類を取り扱っていますのでぜひご覧ください。
伊藤 郁純