
シクラメン SAMURAI
- 科 名
- サクラソウ科
- 属 名
- シクラメン属
- 学 名
- Cyclamen persicum
- 原産地
- 北アフリカから中近東、ヨーロッパの地中海沿岸地域
- 草 丈
- 10cm〜70cm
- 開花期
- 10月〜3月
- 花言葉
- 『遠慮』『気後れ』『内気』『嫉妬』『清純』『憧れ』
外が好き
実がなる
花が咲く
常緑
アイコンについての詳細はこちらをご確認ください。
シクラメン SAMURAIとは
「大栄花園」のオリジナル品種である「SAMURAI」
農林水産大臣賞を受賞している品種で、他にない上品なお花の色が魅力です。
生産量が限られているため、多く出回ることのない希少品種です。
シクラメンは球根植物で、秋から冬に花を咲かせる数少ない花です。
冬、落葉後の寒樹が多い寂しい時期に、華麗なお花を咲かせ華やかな雰囲気にしてくれるでしょう。
育て方には、葉を枯らして球根だけの状態で夏越しさせる「休眠法」と、葉を残して生育させながら夏越しさせる「非休眠法」の2つの方法があります。
6月ごろの植物の状態を見て判断しますが、初心者には非休眠法のほうが簡単です。
非休眠株は休眠株と比べて開花が1か月ほど早く、年内から花が見られます。
日当たり・置き場所 |
日当りと風通しのよい涼しい戸外が適しています。 シクラメンに適した温度は15度以下、5度以上ですので、室内では暑さで枯れてしまいます。 ただし、冬の霜にあたると枯れますので、霜のあたらない場所で管理しましょう。 3月中旬から梅雨時期は日中雨に当てないように管理します。 暑さに弱く5月頃に葉が枯れて休眠状態になることがあります。 休眠した場合は日光の当たらない風通しの場所でへ移し夏越しをさせます。 寒冷地や涼しい場所に置いている株は休眠せずに夏を越します。 休眠にはいらなかった株は半日陰の涼しい場所で管理しましょう。 冬の開花時期に日光不足になると、花色が悪くなり小さなつぼみが咲かずに 枯れてしまうこともあります。できるだけよく日光に当てて育てましょう。 また、シクラメンの葉は日光の当たる方向に向く性質があるので いつも同じ場所においていると株が一方に片寄って見た目が悪くなってしまいます。 一週間に1回くらいは鉢の向きを180℃回して日光の当たる場所を変えてあげましょう。 |
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水やり・肥料 |
水やり シクラメンの鉢はほとんどが、鉢底に水をためる底面給水が設置してあります。 底面給水を設置している場合は、受け皿に水がなくなったら水を足しましょう。 底面吸水鉢でも、土の中の老廃物などを土の中から出すために、 1ヶ月に1回は、底の受け皿をはずし、土の表面からたっぷりと水を与えましょう。 普通の鉢で育てている場合は、土が乾いていたら水をしっかりとあげましょう。 その際、花や球根の上部に水がかからないように、鉢の縁から株元に水を注いでください。 尚、夏に休眠させない場合は通常通り水やりをし、 休眠させるときは、6月〜8月の間一切水を与えないようにします。 肥料 9月〜5月上旬までは、1週間に1回程度、液体肥料を施します。 底面給水の鉢の場合は、1週間~10日に1度、液体肥料を薄めたものを鉢の底の受け皿に与えます。 通常の鉢の場合は、1週間~10日に1度、液体肥料を薄めたものを、水やりの際に与えてください。 化成肥料の場合は、2ヶ月に1回の割合で土の表面に施しましょう。 尚、夏の間は、休眠株させない場合は2週間に1回程度、薄めの液体肥料を施しますが、 休眠させる場合は一切施しません。 |
土作り |
水はけと水もちのいい用土を好みます。 市販の鉢植え用の土か、市販のシクラメンの用土などを使うとよいでしょう。 自分で配合するときは、赤玉土小粒、腐葉土、日向土細粒(4:4:2) または、赤玉土小粒、腐葉土(6:4)を混ぜたものをつくります。 元肥として緩効性化成肥料を少量用土に加えましょう。 底面吸水鉢で育てる場合は、用土に細かく砕いて粉状にしたパーライトを 少量混ぜたものがおすすめです。 パーライトを土に加えることで、水はけと水もち、通気性のバランスをよくしてくれます。 また、鉢の底から吸い上げられた水が鉢のすみや上部までまんべんなく行き渡るようになります。 赤玉土、腐葉土、粉状にしたパーライト(6:3:1)を混ぜるか、市販の鉢植え用の土なら 全体の1割ほど粉状パーライトを混ぜます。 |
病害虫 |
高温乾燥時に、シクラメンホコリダニやアブラムシがつきやすく、葉や蕾が萎縮したり 花が奇形になったりします。 市販の殺虫剤をまいて駆除しましょう。 こまめに葉の表裏に霧吹きで水をかけると発生を抑えることができます。 梅雨時期などの湿度の高い時期、咲き終わった葉や花に灰色かび病が発生することがあります。 また、高温期で通気が悪いと、球根が腐って悪臭を放つ軟腐病が発生することがあります。 普段から水やりのときに株に水をかけないように注意し、風通しをよくして予防しましょう。 花がらをそのままにしておくと新しい花が咲いてこないので、花が枯れてきたら 花茎の根元から摘み取り、葉も黄色く枯れてきたら同様に株元から摘み取ります。 常に株をきれいにしておきましょう。 |
植え替え・株分け |
植え替え 適正時期は9月ころ。 休眠していない場合は、根鉢をあまりくずさず、表土を軽く落として 一回り大きな鉢に新しい土で植え替えます。 休眠している場合は、根鉢を抜いたら土をすべて落とし、根を半分くらい切って 同じ大きさの鉢、あるいは一回り大きな鉢に新しい土で植えます。 いずれも、球根の頂部が土に埋まらないように浅く植えましょう。 株分け 球根は分球しないため子球を分けてはふやすことはできませんが、タネでふやすことができます。 開花時に人工受粉を行い、3~4か月で実った種を採取します。 花が開いたら、人工授粉を行います。 晴れた日の朝に花粉の付いた花を摘み取り、柱頭に軽くこすりつける作業を 数日おきに繰り返し行っていきましょう。 採取したタネは冷暗所で保管し、11月ごろに蒔きます。 11月頃に種を取り出し、水洗いをします。 育苗箱に赤玉土小粒を敷き、種を植え付けます。 その上から10~15cmくらい土を被せます。 十分に発芽するまでは、土を乾燥させないように気をつけます。 種が発芽し十分に育ったら、鉢に植え替えましょう。 |