
ナンテン
- 科 名
- メギ科
- 属 名
- ナンテン属
- 学 名
- Nandina domestica
- 原産地
- 日本、中国、東南アジア
- 草 丈
- 50cm〜3m
- 開花期
- 5月〜7月
- 花言葉
- 『私の愛は増すばかり』『良い家庭』
外が好き
実がなる
花が咲く
紅葉する
アイコンについての詳細はこちらをご確認ください。
ナンテンとは
日本のお正月に玄関や床の間などに飾られるナンテン。
直立する茎の先端に濃い緑の葉を交互につけ、その後6月ころ花が咲き、赤い実をつけます。
漢方では、乾燥させた果実を咳止め剤として利用されています。
ナンテンの実を焼酎と氷砂糖とともに漬け込んだ、南天酒も咳止めの効用があるそうです。
ナンテンは自生している植物なので手も掛からず育てやすく、実も簡単になります。
ナンテンは”難を転ずる”という事で、縁起木、厄よけ、魔よけとして古くから縁起物として好まれてきました。
ご自身で栽培したナンテンをお正月に飾ってみてはいかがでしょうか。
日当たり・置き場所 |
日当たり~半日陰の場所が適しています。 山野の林内に自生する半陰樹なので日陰でも育ちますが、 日当たりが少ないと花と実のつきが悪いです。 また、真夏の西日の当たる場所は乾燥するので適しません。 暖かい地域に自生している樹木で、暑さにも強く寒さにもかなり強いですが、 寒風の当たる場所はできれば避けましょう。 また、ナンテンは梅雨時期に開花し、それが秋以降に実となります。 梅雨の長雨に晒されると受粉できずに、実がつかないということがありますので、 花が咲いたら、しっかりと雨除けをしましょう。 |
---|---|
水やり・肥料 |
水やり 土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。 水切れは枯死につながることもあるので注意が必要です。 特に夏は土が乾燥しすぎないように水やりをしましょう。 肥料 ほとんど必要ありません。 最初から肥料が入っている市販の用土の肥料で十分ですが、 不安な方は2月と9月に固形肥料をあげるか、液体肥料をあげましょう。 |
土作り |
水はけと水もちのいい、やや粘土質な用土を好みます。 ご自身で用意する場合は、固形肥料を少量、用土に混ぜます。 赤玉土小粒に、腐葉土と黒土(4:3:3)を混合したものがオススメです。 |
病害虫 |
ナンテンは、乾燥に弱く、乾燥していると、初夏から秋にかけて カイガラムシが発生しやすくなります。 枝や葉の付け根に綿の様なものがへばりついていたら、カイガラムシの可能性が高いですので、 見つけたらブラシなどでこすり落としましょう。 また、カイガラムシの排泄物にひかれてすす病菌が発生し、すす病にかかることがあるので 注意してください。 すす病にかかると、葉っぱが黒いすすで覆われたようになり、光合成を妨げ枯れていきます。 病変を見つけたら、その部分を切り取って処分し、殺虫剤を散布しましょう。 |
植え替え・株分け |
植え替え 根詰まりを起こしやすいので、鉢植えは2~3年に1回の割で植え替えをします。 適正時期は3月から4月、または9月ごろ。 鉢から丁寧に取り出し、古い土を落とし腐った根を切りましょう。 根が傷つかないように丁寧に扱って下さい。 その後、一回り大きい新しい鉢に新しい用土で植え替えます。 お水をたっぷり与え、風通しのよい明るい日陰で管理しましょう。 また、植付け時に剪定をします。 ナンテンは一度花をつけると3年程度花が咲きません。 花芽の付いていない枝は根本から切り落としましょう。 風通しを良くするため小さな枝も切り落としましょう、樹形も整え見栄えもきれいになります。 剪定の適正時期は2月から3月ころです。 株分け 「種まき」と「挿し木」で増やすことができます。 「種まき」 11月頃に熟した果実から種を取り出して、すぐに土に蒔くことが可能です。 育苗箱に赤玉土小粒を敷き、種を植え付けます。 その上から10~15cmくらい土を被せます。 十分に発芽するまでは、土を乾燥させないように気をつけます。 種が発芽し十分に育ったら、鉢に植え替えましょう。 春に種を蒔きたいときは、秋に採った種を冷蔵庫で保管しましょう。 「挿し木」 適正時期は3月〜4月または、9月です。 剪定の際に切り取った枝を使います。 生えてから1年以上たっている枝を10cmほどの長さに切ります。 切り取った枝の下半分の枝と葉を全て切り落とします。 上半分の葉は半分くらいの大きさにカットしておきます。 枝の切り口を斜めに切り取り、1~2時間水につけます。 鉢や育苗箱に赤玉土小粒を入れて湿らせておき、枝を挿します。 終わったら、たっぷりと水やりをし、風通しのよい半日陰で管理しましょう。 |